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2017年から
始まった
パインアップル
栽培は
南大隅町の
気候とマッチ
枇榔(びろう)やハイビスカスなどの亜熱帯植物が群生する、まるで南の島に来たかのような南大隅町。以前ご紹介したアボカドを初め、その温暖な気候を活かして、トロピカルフルーツの栽培が盛んに行われています。今回ご紹介するパインアップルは、町外での視察で出会ったそうです。試食をしたところ非常に食味に優れていて、視察先と南大隅町の気候が似ていたこともあり、これはぜひ栽培したいという思いから、2017年から栽培がスタート。生産者は2021年現在では15戸とまだわずかですが、パインアップルは南大隅町の期待のルーキーです。
南大隅町の
パインアップルは
ハウス栽培で
丁寧に
育てています
1年を通して温暖な気候に恵まれているので、露地栽培も可能な環境ですが、南大隅町では、ハウスでの栽培が中心です。その理由の一つが、栽培している期間の積算温度を高くできるので、大玉のパインアップルに仕上がること。二つ目の理由は、水切りという圃場の水を切る作業をすることができるので、糖度が上がり甘みがたっぷりのパインアップルに育つこと。そして三つ目は、パインアップルの花が咲き、受粉するタイミングで雨が降ると、受粉がうまくいかず、綺麗な果形に育たない。ハウス栽培であれば、雨除けになって、その問題も解決できるそうです。
大玉で果形が
美しく
果皮・果肉ともに
鮮やかな黄色の
パインアップルが
南大隅町産の特徴
収穫するまでに2年もしくは3年かかり、1本の株から1個しか実らないパインアップル。収穫後には脇芽を取った全ての株を整理し、肥料を入れ直して土壌を整え一から育てている生産者もいるそうです。台風の被害も多い土地柄、台風の時期を見越して、開花する時期や収穫するタイミングの調整もしているそうです。この手間こそが、南大隅町産の見た目も美しく、大玉で食味に優れたパインアップルが収穫できる所以です。
南大隅町の
パインアップルは
主に3品種を栽培
南大隅町では「ハワイ種」「ボゴール」「ゴールドダイヤモンド」の3品種を中心に栽培しています。それぞれ食味には違いがあり、果汁の多い「ハワイ種」や「ゴールドダイヤモンド」は、直射日光を浴びすぎると、果皮が茶色に変色してしまう日焼け果の発生が見受けられることもあり、栽培には経験と技術が必要だそうです。生産者は現在も試行錯誤しながら、美味しいパインアップルが収穫できるよう日々研鑽を重ねています。
南大隅町産の
パインアップルは
完熟もしくは
完熟間近を収穫
パインアップルの果皮全体が綺麗に色づき、葉の表面に白い粉が吹いてくると完熟のサインだそうです。南大隅町ではそれを見極め、朝に収穫してその日のうちに出荷する生産者が中心なので、採れたてのパインアップルが楽しめます。

南大隅町産
パインアップルの
食べ頃と保存方法
パインアップルは追熟しないので、果皮の色づきが足りなくても、完熟しているので注意しましょう。南大隅町産のパインアップルは、届いたその日に召し上がるのがおすすめです。冷蔵庫で冷やすと、よりいっそう美味しく召し上がれます。保存する場合は新聞紙に包んで、冷蔵庫で保管してください。
ハワイ種
ボゴール
爽やかな甘みとたっぷりな果汁が特徴。大玉で2kgほどの大きさまで育ちます。
●出回り時期:6月上旬から8月下旬ころ
酸味をほとんど感じない、濃厚な甘みが特徴。手でちぎって食べられるので、手軽に楽しめます。
●出回り時期:6月上旬から8月下旬ころ
ゴールド
ダイヤモンド
サクッとした食感の芯は甘く、食べられるのが特徴。口の中に甘さが広がり、食べた後も甘さが残る味わいです。
●出回り時期:6月上旬から8月下旬ころ